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ALTAR BOYZ Team GOLD_2017/02/11昼

立ち見下手ブロックにて観劇。

 

 立ち見、最高。演者さんたちとの同じ目線の高さ観ることができ、歌声は降り注ぐより直線的に音圧を感じた。腰も痛くならない笑!!立ち見でもいいから観たい、と購入したチケットだったが、繰り返す、最高だった。

 前楽というのは、まだ一回あるという希望を抱けるし、カンパニーのまとまりも最高潮。特にアドリブの部分で、前回は少し足並みが揃わなかった部分がピッタリとはまって、遠慮が消え、役者さんたちがそれぞれ対等にコミュニケーションしているのが感じられた。

 大山マシューがいかに全員に視線を配っているかが感じられ、そしてアブラハム役の常川さんの成長を心から喜んでいるように感じた。法月さんの客席からの目線の外し方はプロで、それはマークがマシューを見つめているからということに帰着する。実は石川さんが場の仕切り直しをすべて任せられていることに気付いて驚嘆し、松浦フアンちゃんの大胆さと繊細さを行き来する様子は見事だった。

 

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ALTAR BOYZ Team GOLD_2017/02/10昼

中央下手ブロックにて観劇。

 

 なにかが起こりそうなのに、起こらない。少しだけ、そんな彼らのもどかしさを感じた。Team LEGACYは、売れない時代から人気が爆発して、さらに解散の危機まであり、そして今に至る、という年月を勝手に想像すると楽しいのだが、Team GOLDはその逆。彼らのこれからを妄想するのが楽しい。だからこそ今日の公演は、少しだけ駆け足に感じた。

 それぞれに遠慮がなくなり、視野が広くなって、彼らに欲が生まれているのがわかった。だからアフタートークでも、先輩たちは煽るのだろう、「もしも次があったら、ゴールドをまた観たいですよね」と。そんな演者さんたちの関係が、たまらなく美しく思えた。

 いつか大山マシューが、「頑張れって!!」と後輩に向かって言う姿を観たい。それを受けた後輩が、またまっすぐ返すはず。だから明日も立ち見で観に行く。Team GOLDの今の輝きを観たい。もし次があっても同じ舞台は二度とないって、客席からでもそれはわかるから。

 

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ALTAR BOYZ Team GOLDに出会って

 信じてるきみを、と歌われた時、観客である私たちも信じられていると思えた。きみの街に来る、と呼びかけられた時、それは私たちの街だと感じた。大人になることの難しさに直面しているのは、自分だけではないと確信した。これからなにをするのか、魂を鍛えなきゃ。なぜなら『ALTAR BOYZ』は永遠だから。

 

 3年前とある作品をきっかけに、私の観劇ライフは始まった。観劇回数が増えるにつれ、「推し」ができ、俳優さんの単独のライブや、バースデーイベントに通ったりもした。けれどいろいろなことがあって、少しだけ、寂しい気持ちを抱えていた。

 最近は、「観る」「観ない」の二択が、「何列目で観るか」「千秋楽を観られるか」「どんな日替わりがあるのか」、いろいろな基準が自分の中で生まれてしまって、最初の頃に夢中で舞台を観ていた自分とはかけ離れ始めているように感じていた。どこで観ても楽しかったのに、必要以上にチケットを手に入れて、座席位置に一喜一憂する。譲渡や交換で揉めたことはないけれど、そもそもネットの海の中で誰かを探すことに単純に疲れもする。

 だったらやめてしまえばいいのに。けれど「観劇は、失うには大き過ぎる趣味だった」。

 

 『ALTAR BOYZ』は最初、LEGACYチームだけを観劇する予定だった。だが2チーム同時公演というのは珍しいし、興味本位でGOLDのチケットを1枚だけ手に入れていた。そんな昨年末、私は『Club SLAZY』に出会い、Actさんに出会った(『Club SLAZY』に関して今回は省略するが、初演の『Garnet Star』は振りを覚える状態まで夢中)。

 この人を生で観てみたいな。単純な思考。「観るか」「観ないか」の二択。プレビュー公演、Twitter経由でチケットを譲って頂いた。眩しい。とにかく眩しくて、観ているだけで楽しい。今、目が合った!と、バカみたいな錯覚をして、歌声を刻み付けるように聴いて、1dBでも拍手を大きな音にしたくなった。

 

 「今なんにも考えてなかった!」夢中で観劇していると、私はよくこんな言葉が頭をよぎる。『ALTAR BOYZ』ではそんな状態がずっと続いた。オリジナルキャストの音源は事前に聴いていて歌詞は大体把握していたけれど、生は違う。もう目の前の情報を受けとめるだけで精一杯。アルターボーイズと生バンドがカッコ良過ぎて、段々脳が麻痺していく快感。

 プレビュー公演、途中でフアンちゃんの誕生日を祝い出した時には、もしかして本当に誕生日だったの?ラッキー!!と思ってしまうほど没入した。起承転結に見事に各々のソロ曲が組み合わされ、そして私が大大大すきな「繰り返し」。これには意味があるって。

 

 帰り道、ガタガタになっていた観劇における自分の判断基準を、自分自身がまた信じ始めているのを感じた。歌舞伎町のアーチをくぐりながら、あの時の私、チケットを買っておいてくれてありがとう!!と万歳したいくらいだった。3年間続けた趣味をまだ続けよう。この楽しさは他では絶対に得られない。

 気がつけばTeam GOLDは6回、Team LEGACYは2回観ることにしている。3年前、千秋楽の当日券にものすごくドキドキしながら並んだあの日と同じ。とにかくただ純粋に……観たい。

 

 彼に対する情報はわずかなのに、リーダーになるために生まれてきたと一番信じられるマシュー。客席に向かって時に辛辣な言葉を投げ掛けながらも、一番優しいマーク。かわいいだけかと思っていたら、一番つらい試練に晒され、それを直視する強さを示すフアン。私はフアンの「開きなさい」という台詞が大すきだ。なにも考えていないようで、単純に行動することの価値と、一番の真理を突いてくるルーク。そして偶然を信じ、自分の信念を貫く意味を一番体現するアブラハム

 プレビュー以来、アルターボーイズの存在は私の心に住むようになって、ずっと励まし続けてくれている。たった2時間の記憶が星座のように、これからを少しだけ照らしてくれているような。

 Team GOLDの公演は、あと3回。

ALTAR BOYZ Team GOLD_2017/02/07夜

中央センターブロックにて観劇。

 

 レガシーの初日を受けてのゴールド。たった数日なのになにもかもが変わっていて、より研ぎ澄まされていた。大山マシューは周りから出ている可能性の糸を逃さず手繰ろうとし、法月マークのソロにまた泣いた。松浦フアンは台詞一つ一つをより丁寧に紡いで、石川ルークは魂を鍛え過ぎていた。常川アブラハムの瞳はどんどん高いところを見つめるようになって、歌声も透明感が増していた。

 今回のような2チーム構成の作品を観るのは初めてだが、改めて素晴らしい試みだと思う。もう世の中の舞台作品全部2チーム以上にしてくれないかな。ダブルキャストも楽しいけれど。年齢や経験や、そもそも人としての違いを踏まえた上で、演者さんたちが自分の解釈でどんどん変わっていく過程が楽しい。

 ゴールド公演も残り3回。完売していた公演も、親切な方に教えて頂いて立ち見で観ることにした。今から千秋楽を迎えた後の、あのどうしようもない虚無感に怯えている。

 

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ALTAR BOYZ Team LEGACY_2017/02/06夜_初日

中央上手ブロックにて観劇。

 

 「芸」ってこういうことか、と感じた。ゴールドが心が命令すると身体が動く「技」なら、レガシーは頭が命令する前に身体が動いている。初演からALTAR BOYZを背負ってきたキャストのしなやかな強さと、重ねられた年月がもたらす信頼関係の美しさを観た。

 ALTAR BOYZの楽しさは、やはりメタ発言的な、観客と演者を隔てる、見えない薄い幕のような教会境界が、時々崩壊するところにあると思う。それは客降りやSomething About Youのような客いじりのシーンだけでなく、レガシーにおいては台詞が常に客席に向かっている。良い意味で全員が誰かがなんとかしてくれると思っていて、観客も手放しで浄化されれば良い。

 それにしても私はやっぱり良知真次さんの歌と動きが大すきだ。I Believeは、締め括りには完璧過ぎる説得力だった。ラストのメドレー、レガシーを祝福するような黒とゴールドの衣装は全員に似合っていて、ALTAR BOYZという作品に出会えて本当に良かったと思えた。

 

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ALTAR BOYZ Team GOLD_2017/02/05夜

後方上手ブロックにて観劇。

 

 2回目のゴールドは後方から。通路席はとても観やすかった。ただ1日2公演ぶっ続けのラストだったため、やはり苦しそう。だがあくまで今回の公演は彼らのツアー最終日。この疲労感こそリアルかも、などと思えてしまえるのだからファン心理は恐ろしい。

 後方席のためストーリーを俯瞰する余裕ができ、改めてALTAR BOYZという作品の主線の無駄のなさに舌を巻いた。各メンバーの持ち歌と魅せ場があり、それぞれの関係性も描かれる。それでいて彼らは進化成長する……たとえキャストが変わったとしても、この作品は繰り返し観たいと思える。とはいえ私にとってのALTAR BOYZは今回のゴールドチームなのだと確信して、終演後、またチケットを増やした。

 初日以来、オリジナルキャストの音源しか手に入らない現実に打ちのめされている。英語の響きは素晴らしいし、やはり言葉とリズムがぴったりなのだけれど、お願いだから今回の公演を繰り返し聴けるようにして欲しい。

 

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ミュージカル『手紙』_2017/02/05夜_東京千秋楽

中央上手ブロックにて観劇。

 

 あれから数日経つのに、まだ引っかかりがある。その時点で作品としては優れていたのだと思う。だが途中から、スーツ姿のもっくんカッコいいな、しか考えていられなくなったのも事実。日常のすぐ横にある落とし穴の淵を、転びながら歩くような作品だった。

 唯一の救いは、藤田玲さん演じられる祐輔の存在。突如犯罪者の家族として生きなければならなくなった主人公・直貴を、付かず離れずの素晴らしい距離感で支え続けてくれる友人だ。あんな友人を持っている旦那が欲しい。祐輔は直貴の味方。そう単純に納得できたのは、やはりミュージカルだからか。

 その日の夜はALTAR BOYZも観た。午前中に「天国も地獄もない、目の前の現実」という実に複雑なテーマを突きつけられた後に、「ぼくらが導いてあげるよ!!」という天国の叩き売りだったので、先に手紙を観ておいて本当に良かったと思った。もしも逆の順番で観ていたら、耐えられなかったかもしれない。

 

ミュージカル『手紙』2017 OFFICIAL WEB