『髑髏城の七人』Season風_2017/11/03千穐楽

劇場からの帰り道、自宅近くは通り雨に降られた後だった。雨の匂いと濡れた枯れ葉に、捨之介を救うべく沙霧たちが駆け抜けた雨の荒野を思い出した。序盤、観客が捨之介たちとともに初めて無界屋を訪れる時、流れる風景には枯れ葉が舞っていた。風髑髏千穐楽…

楽しいフリをし続けていると楽しいのかもしれない

2017年ももう残りわずかだ。今年ほど、観劇を趣味にしていて救われた年もないと思うから、年の瀬を前に振り返っておきたい。そしてこれまでの自分の所謂「オタク活動」について、今思い、感じていることを言葉に(ってはてなブログが言ってた)。 2月。…

『人間風車』_2017/10/09東京千穐楽

本当はまっさらな状態で臨むべきだったと思うが、怖い怖いと聞いていた『人間風車』、東京千穐楽公演を観てきた。人間性を疑われること覚悟で書くが、全然怖くなかった。強いて言うなら、平川がサムに童話を無理やり聞かせるシーンが怖かった。あと、小杉が…

きっと世界はいつの時でも信じ続けてそして始まる

ミュージカル『さよならソルシエ』再演の配信が終了してしまった(正確に言うと、ストアでギリギリに購入してさえいれば、9/29までは視聴可能だったようだ)。昨夜は日付が変わるまで配信を観ていて、Twitterでも視聴している方が多くて、上映会みたいで楽し…

『髑髏城の七人』Season風_2017/09/17夜

花に魅せられてから花鳥風月の髑髏城も折り返し、季節は秋になった。台風直撃の関東平野、11回目のステージアラウンド東京。 風髑髏のPVは、BGMがアカドクロだったということもあり、一人二役も含めてよりアカドクロ的なものになるかと思っていた。花は若…

ミュージカル『しゃばけ弐〜空のビードロ・畳紙〜』2017/09/10千秋楽

実は初めて本館のほうの紀伊國屋ホールへ行った。古いし椅子は軋むし、椅子の背もたれが低過ぎるし、座席に傾斜がなくて後ろの方に迷惑じゃないかハラハラするし、でも、空気に演劇が染み込んでいる良い空間だった。 さて本題。しゃばけはもともと原作がすき…

観劇前の戯言として

今日発表された『髑髏城の七人』Season月のキャスティング。なぜ自分がこんなにもワクワクしないのかを考えた。おかしい。花どくろを観て以来、毎日風どくろと月どくろのキャスティングを考えるだけで楽しかったのに。 花どくろのライブビューイングで風どく…

『髑髏城の七人』Season鳥_2017/07/31ライブビューイング昼

※ネタバレあり!! 早乙女蘭丸の赤いアイラインは下瞼に滲むように引いていたのかと気付けたり、森山天魔王の額はあれほどまでに哀しく歪んでいたのかと知ったり、阿部捨之介が序盤で浮かべた余裕の笑みが忘れられない。だから、やっぱり舞台は前方列で観た…

『オペラ座の怪人』_2017/07/23マチネ

学生時代に映画版を友人と観たのが最初の出会い。もともと宝塚がすきな家庭で育った友人が、映画館からの帰り道に「あたしはやっぱりファントムかな」と言ったのを覚えている。派手めで綺麗な顔立ちをしていた彼女の懐の深さに驚いて、良い奴だな、と思った…

『髑髏城の七人』Season鳥_2017/07/17昼

1ヶ月振り10回目の、ステージアラウンド東京。そして初めての『髑髏城の七人』Season鳥。テーマカラーはSeason花とは打って変わってグリーン。だからかなぜか、クールなイメージを抱いていた。だがそこで繰り広げられていたのは激アツで、まるで90年代…

『髑髏城の七人』Season花_2017/06/12千秋楽

千秋楽。適当な理由をつけて仕事を抜け出し、迷うことなく劇場へ。前回のブログにも書いたが、髑髏城へ行く日はすべからく晴れていて。だから晴れた豊洲しか知らない。これまでの人生で一番、豊洲を訪れていた初夏。 『髑髏城の七人』Season花の最後の日から…

『髑髏城の七人』Season花_2017/06/11前楽

髑髏城へ通ったこの初夏の日々は、なぜかいつも晴れていた。地下鉄有楽町線の豊洲駅、中央改札から地上へ出るとゆりかもめの入口がある。いつもそこは通り過ぎて、大きな車通りからは横にそれた海沿いの道を歩いた。 『髑髏城の七人』Season花の千秋楽から、…

ありがとう『髑髏城の七人』Season花!!

劇場は、そこにあるのが当たり前な印象を抱きやすい場所のひとつだ。帝国劇場など、歴史ある劇場を訪れた際には特にそう感じる。壁一枚隔てた向こう側で限られた観客へ限られた非日常を提供しながら、日常に溶け込む場所。劇場に通うようになってから3年が…

『髑髏城の七人』Season花_2017/06/10夜

※ネタバレあり ※台詞は後で戯曲本をもとに修正する予定です 幸運なことに2日連続で観劇した。実は今日の千秋楽も観劇する。本当は迷ったのだが、「自分のすべきことは自分が一番わかっている」という心持ちでチケットを増やした。 さて10日の観劇。かなり…

『髑髏城の七人』Season花_2017/06/4昼

これまでに6回、『髑髏城の七人』Season花を観た。自分の感想を読み返してみると、それぞれの回で心動かされた登場人物が違っていたようで面白い。初回は無界屋蘭兵衛。2度目は蘭兵衛と極楽太夫。3度目は捨之介と蘭兵衛。4度目は捨之介と沙霧。5度目は…

『髑髏城の七人』Season花_2017/05/27夜

成河天魔王さま最高!!今回の感想はこの一言に尽きる。途中まで、驚くほど感情豊かで自由になった捨之介に夢中だったが、あのシーンを観てしまってからは、もう天魔王さまの表情が忘れられなくなった。成河さんのその解釈だいすき、もうずっと観ていたい、…

ちゃんとしたコーヒーは冷めても美味しいし

舞台の感想をこうしてブログに綴るようになって、もうすぐ5ヶ月が経つ。趣味のひとつが観劇になってから数年、もっと早くからこうしてきちんと言葉にしておくべきだったと思う。実生活でも、モレスキンの日記帳を買って自分にプレッシャーをかけたのが良か…

ミュージカル『レ・ミゼラブル』プレビュー公演_2017/5/22夜

想像以上に舞台上は暗い。だがそこに灯される本物の松明や蝋燭の光は、まるで当時のパリを再現するかのようにくっきりと観えた。全編を通して聴くことができるフルオーケストラの演奏も圧巻で、流れるようなメロディと音のボリューム感は生演奏ならではだ。 …

ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」~暁の調べ~_2017/5/21昼

忙しい人のためのナルト。ざっと抱いた感想はまずそれだ。原作の見せ場を切り取り、歌でもって繋ぎ合わせ、物語はスピーディーに展開される。正直AiiAの音響では説明的な歌詞は聴き取り辛く、惜しい!と思う場面は何度かあった。またプロジェクションマッピ…

『髑髏城の七人』Season花_2017/05/15夜

ライブビューイング当日の劇場は、どうなっているのだろう。それは自分への建前として、ステージアラウンド東京を訪れるのも4回目になった。あと何回来られるか。 前方1〜4列の中央列はすべてカメラのために空席で、5列センターにもカメラ。すぐ後ろに座…

『髑髏城の七人』Season花_2017/05/03昼

三回目の髑髏城。前回、「これがmy千秋楽♡」と心に決めてはいたが、やすやすと財布の紐を解いてしまった自分が情けない。 観劇後、2011年と1997年の『髑髏城の七人』の映像*1を観て、また小説版も読んだ。通称「若髑髏」と呼ばれる2011年版は兎…

『髑髏城の七人』Season花_2017/04/26昼

二度目の髑髏城。当日券があまりにも良いお席で、ドキドキしながら入場した。先行を逃した方は、あきらめずに当日引換券へのチャレンジを超絶お勧めする。たった2回の経験談だが、どちらも前方で観ることができた。 良席に驚き過ぎて、360度回転シアター…

ミュージカル『王家の紋章』_2017/4/23マチネ

1階後方下手寄りセンターブロックにて観劇。 最も印象的だったのは、濱田めぐみさん演じるアイシスが嫉妬にかられ、隣国ヒッタイトの王女を焼き殺すシーン。これぞミュージカル!濱田めぐみさんの歌声を今回初めて生で体感したが、アイシスの想いも悲しみも…

『髑髏城の七人』Season花_2017/04/14夜

初めての劇団新感線、初めてのステージアラウンド東京、初めての『髑髏城の七人』。急遽当日券で観劇した。一番の理由は次のシーズン「鳥」に、『ALTAR BOYZ』に出演されていた常川藍里さんが出ると教えてもらったからだ。常々観たいと思っていたのだが、そ…

ただひとつ、わかったことがあるんだ_ミュージカル「さよならソルシエ」再演配信

再演千秋楽から1週間程度での配信開始。これからはこれが主流になるのか。「お願いだからブツをくれよ!!マーベラス様!!」と日々呪いの言葉を吐いている。だって配信サイトが潰れたら終わりじゃん。そもそも半年しか楽しめないじゃん。誰かに貸すことも…

絵の具をたくさんありがとう_ミュージカル「さよならソルシエ」

2017/03/20(月・祝)夜_千秋楽_前方センターブロックにて観劇 一番驚かされたのは、平野良さん演じられるフィンの歌声。信じられないほど透明で、力強くて、そして包み込むように優しかった。天才は自分を天才だと気が付かないらしいが、まさに純粋に天才的に…

ミュージカル『刀剣乱舞』三百年の子守唄_2017/03/12昼

後方上手ブロックにて観劇 「手に入れた以上、なくすことはできない」そんな台詞を、荒木宏文さん演じるにっかり青江が言う。積み重ねた時間の分だけ、苦しいことは増える。それは100年も生きはしない人間ですらそうなのだから、刀剣男士たる彼らの痛みは…

舞台『弱虫ペダル』スタートライン_2017/03/05夜

中央センターブロックにて観劇 ずっと「手嶋純太」というキャラクターが苦手だった。誰よりも努力しているくせに自分は凡人だと言い、誰よりも勝ちにこだわるくせに自分は弱いと言う。けれど舞台『弱虫ペダル』を通して、私は彼というキャラクターを初めて身…

ありがとうアルターボーイズ2017

〜『ALTAR BOYZ』合同スペシャル追加公演を経て〜 2月は逃げると言うけれど、今年の2月は特別だった。『ALTAR BOYZ』という作品に出会い、夢中になった。バレンタインデーはもちろん劇場にいたし、2月最後の週末も劇場にいた。 「ありがとうアルターボー…

Rockの絶大なパワーを感じて、星座の輝きを見るまで

アルターボーイズが帰国してしまった。彼らが新宿FACEを浄化してくれる日が、またいつ来るかはわからない。けれどどうしてだろう、私は明日が来るのが楽しみだ。 3年前、すべての始まりは超歌劇『幕末Rock』初演千秋楽における、良知真次さんだった。『LAST…